『サイゾー』という若い人に好評の大判の雑誌がある。『薔薇族』の編集長時代に、2度ほど、女性記者が訪ねてきて取材を受けたことがあった。
その『サイゾー』に、15年も「高須基仁の全摘・お騒がせ男の“最初で最後の懺悔録”」を連載していて、そのお祝いの会が、銀座の「音楽バア・まじかな」でにぎやかに催された。
高須基仁さんの略歴は、90年代以降、出版プロデューサーとして、ヘアヌード写真集ブームを仕掛けたり、スキャンダルの渦中の人物に告白本を書かせたりするなど、ギョーカイの裏で暗躍。元学生闘士で、現在は多数の媒体で言論活動している。
もう、4,5回「まじかな」でパーティを開いていて、ぼくのことも招いてくれている。耳の遠くなってきたぼくには、声のでかい高須さんの声はよく聞こえて大助かりだ。
今の世の中で、数少なくなってしまった、奇人、変人のひとりと言える人だろう。
『サイゾウ』に書き続けている読み物は、単行本にもなっている。『私は貝になりたい Vol.2・全部摘出』は、展望社刊で、2冊も出版されている。
とにかくこの本は面白い。言いたい放題だから……。まったく恐いものなしだ。
先日、渋谷道玄坂の「渋谷道頓堀劇場」でしばらくぶりに、ストリップショウを見たことをブログに書いたが、高須さんはこんなことを書いている。
「ストリップは、女体礼賛の最大のスポットである。でべそ(前方にはりだした丸い舞台)に乗り出してみると、女の匂いもするし、質感もわかる。
アメノウズメの神代の時代から、人々はストリップに魅了されてきた。男なら一度は行くべし。ストリップを経験しないで、いきなりネットに行くからおかしなことになるのだ」
先日は、カブリツキには座れなかったが、今度は早めに行ってカブリツキに座ろう。踊り子さんの汗の匂い、女の匂いを充分に楽しみたいものだ。
ぼくは祖父の伊藤富士雄が、からだをはって廓の苦界から、千人近いお女郎さんを救い出したから、お金で女性を買うということはできなかった。
父は祖父のことを嫌っていたのだろうか。転勤が多く、学校も何度も変わっただろうし、救世軍の給料など安かったから、貧乏暮らしで、救世軍のことを生涯嫌っていた。
出版社で仕事をするようになってから、女遊びはたえなかった。性病をうつされたこともあったようだ。
先日の高須さんの会に、吉原のソープランドの一番大きい店だそうだが「金瓶梅」の社長も招かれて、美しい若い女性を4,5人ひきつれて出席していた。
社長の西村さんを紹介してもらったので、生きているうちに、吉原ってどんなところなのか、一度は訪ねてみたいと思っている。
入館料は3万円だそうだから、ちょっと行かれそうもないが、行きたいという気持ちだけは持ち続けたいものだ。行ったところで、ぼくのからだは、さびついてしまっているが。
2009年に高須さんは、堀江貴文さんと対談しているが、これがめちゃくちゃに面白い。
高須・女のあそこにはこだわりある?
堀江・くさま××こがイヤです。臭くない人がたまにいるんですよ。まったく臭わない。そういう人とは長続きしますね。僕にサーフィンを教えてくれた人が、サーファーの女の子のま×こはムレるから臭いって。
ふたりとも、とんでもない野郎だ!